イメージ

異文化コミュニケーション

■異文化コミュニケーションとは

異文化間コミュニケーションという言葉がよく聞かれる昨今ですが、いまだに比較文化的な知識の習得を主にイメージしている人が多いようです。異文化間という言葉が示すように、異なる文化背景の人々が実際に接触を持った場合に生じる問題に焦点を当てるのが異文化間コミュニケーションの分野です。また、コミュニケーションとは非常に簡略化して定義するならば、「あなた」と「わたし」がメッセージをやりとりすることにより、共通の理解に達することを目的として行う行為です。

■異文化コミュニケーションへの第一段階

共通の理解に達するためには、まず相手のメッセージを正しく理解する必要があり、また同時に相手に正しく理解できるように自分のメッセージを伝える必要があります。そのためには、相手の文化に対する豊富な知識と自分の文化がどのように相手に理解されているかという知識が不可欠です。

■実際の異文化コミュニケーション

この文化に関する知識の部分は比較文化的なものが多く含まれますが、それだけでは不十分です。なにが不足しているかというと、実際のコミュニケーションは人間の知識のレベルだけでなされるのではなく、個々人の感情や利害関係が伴う主体的な行為であるという点です。また、現実の状況は文化というマクロ的で抽象的なものではなく、一人の人間というミクロ的で具体的、個々のケースにより多様な要点が関係してくるものなのです。従って、まず人間としての相手に焦点を当て、先入観や偏見を克服する開かれた心の目と柔軟性を持って理解に到達する努力をする必要があるのです。

新刊

日本語教師のための異文化理解とコミュニケーションスキル
Beyond Boundaries 三修社ホームページへ

その他、著書多数あります。詳しくは 「著書」ページをご覧ください。